LINEで新幹線予約が手軽に!JR東海・山陽・九州連携のチケットレス戦略

交通・インフラ

「新幹線に乗るための煩わしい予約手続き、どうにかならないかな…」「AIが進化するのは嬉しいけど、安全対策は大丈夫?」😟 私たちの生活を便利にするテクノロジーは、常に「使いやすさ」と「安全性」という二つの課題を抱えています。

今回は、その両面で新しい動きを見せる日本のインフラとIT企業のニュースに注目します。JR東海など3社は、2025年10月4日から対話アプリLINEを通じて新幹線の予約が可能になるサービスを開始すると発表しました。さらに、リコーは自社の生成AIサービスに、犯罪に関連する指示を事前に排除する「安全装置」を導入。また、高齢化で担い手不足が深刻な農業などの一次産業を、スキマバイト(タイミー)が救うという、地域経済の活性化につながる取り組みも始まっています。

利便性を高めるデジタル化の最前線と、技術の裏側で進む安全確保の取り組みを深掘りします。(この記事は2025年9月上旬時点の情報に基づいています。)


LINEで完結!新幹線予約のハードルが大幅ダウン

JR東海、JR西日本、JR九州の3社は、2025年10月4日より、対話アプリLINEを通じて東海道、山陽、九州新幹線を予約できるサービスを始めると8月28日に発表しました。

手軽さを追求した予約システム

この新サービスの最大の特長は、会員登録やクレジットカード情報の登録が不要である点です。利用者は、専用アカウントをLINEで「友達に追加」するだけで、すぐに予約手続きに進むことができます。従来の複雑な予約プロセスを簡略化することで、特にデジタルに不慣れな層や、急な移動が必要なビジネスパーソンにとって、新幹線利用のハードルが大きく下がると期待されます。

ただし、現時点での決済方法は決済アプリのPayPayのみに対応するとのことです。多様なキャッシュレス決済が普及する中で、この点については今後の拡充が待たれますね。

乗車方式は、登録した交通系ICカードや改札用のQRコードを使うチケットレス仕様です。JR東日本が山手線への自動運転システム導入を目指すなど、日本の交通インフラは全体的に人手不足解消と業務効率化を目的としたデジタル化・自動化を加速させており、今回の新幹線予約の進化もその一環と言えるでしょう。

ここがポイント👌

JR各社は10月4日から、LINEで東海道・山陽・九州新幹線の予約サービスを開始。専用アカウントの友達追加のみで、会員登録やクレカ登録が不要となりますが、決済はPayPayのみに対応。チケットレスでスムーズな乗車が可能です。

生成AIの「安全装置」—リコーが犯罪関連の指示を排除へ

AI技術の進化は目覚ましいですが、同時にその悪用リスクも高まっています。オフィス機器大手のリコーは、自社の生成AIサービスにおいて、暴力や犯罪に関連した回答の生成を防ぐ仕組みを導入すると発表しました。

事前に指示の安全性をチェック

リコーのシステムでは、利用者が入力した指示(プロンプト)の安全性を、暴力や性的搾取など14分類の基準から判定します。もし、その指示が安全基準を満たさないと判断された場合、AIは回答の生成を事前にブロックします。

これは、生成AIを悪用した犯罪が相次いでいる現状に対応し、技術提供者として安全性の担保に責任を果たす狙いがあります。AIが悪意ある目的に利用されることを未然に防ぐ、重要な取り組みですね。

対話型AIはアイデア出しや悩み相談など、日常的に活用する人が増えていますが、その依存や悪用を防ぐためには、技術側でのセーフガード(安全装置)の導入が不可欠です。リコーのこうした取り組みは、AIが社会に深く浸透する上での信頼性(Trustworthiness)を高める上で、大きな一歩となります。

ここがポイント👌

リコーは生成AIサービスに対し、暴力や犯罪に関連する指示を14分類で認識し、回答生成を事前に排除する仕組みを導入します。これは、AIの悪用対策と安全性の確保を目的としています。

その他の経済・技術トピックス:小売りの新たな戦略とインフラの課題

ファミマ、アパレル専門の小型店を都内に開店

ファミリーマートは、自社の衣料品ブランドに特化した小型店を東京都内にオープンします。この小型店では、通常のコンビニの売り場では並べきれないほぼ全商品(約150品目)を取り扱います。これにより、衣料品ブランドの認知度向上を図る狙いです。コンビニ業界が食料品や日用品以外の分野で収益源の育成を急ぐ中、ファミリーマートのこの動きは、小売りの競争が激化し、業態の垣根が低くなっている現状を反映しています。

フェリカのセキュリティ脆弱性

交通系ICカードなどに使われるソニーグループの通信技術「フェリカ」について、セキュリティ脆弱性が見つかったことが8月28日に発表されました。2017年以前に出荷された旧型チップが入った一部のカードが該当し、暗号システムを突破されデータが改ざんされる可能性があるとのことです。ソニーは影響範囲の特定と対策を急いでいます。私たちの日常に欠かせないインフラ技術の安全性確保は、企業にとっての重大な信頼性(Trustworthiness)の課題です。


この記事をまとめると…

  • LINE新幹線予約: JR東海などが10月4日から、LINEで新幹線(東海道・山陽・九州)の予約サービスを開始。会員登録・クレカ登録不要で利便性を高めますが、決済はPayPayのみに対応しています。
  • AI安全性強化: リコーは、自社の生成AIサービスで、暴力や犯罪に関連する指示を14分類で判定し、回答生成を事前に排除する仕組みを導入します。
  • 一次産業の担い手不足対策: タイミーが20以上の自治体やJAと連携し、農業などの一次産業の現場でスキマバイトの活用を拡大。異業種からの人材流入により、地域の深刻な人手不足解消を目指します。
  • フェリカの脆弱性: 2017年以前のフェリカの旧型チップにセキュリティ脆弱性が見つかり、ソニーが対策を急いでいます。
  • ファミマの小売戦略: ファミリーマートが衣料品ブランドに特化した小型店を都内に開店し、ブランド認知度向上を図ります。

配信元情報

  • 番組名:ヤング日経
  • タイトル:LINEで新幹線予約可能に東海道・山陽・九州、リコーの生成AI犯罪関連の指示排除
  • 配信日:2025-09-01

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