「金利は株価の重力」FOMC後の転換点で注目されるグロース株とは?

9月18日の東京株式市場は、米FOMCの結果を受けた米国株高や金利低下を背景に、グロース株を中心に買いが広がりました。番組では櫻井英明氏が、金融政策の転換点と国内テーマの融合を軸に、注目銘柄や投資戦略を多角的に解説しました。


配信元情報
番組名:ザ・マネー
タイトル:木曜日は櫻井英明のかぶてつ(2025.09.18放送分)
URL:https://www.radionikkei.jp/themoney/

目次


マーケット総括

項目数値/動向
日経平均株価43,280円54銭(+229円72銭・+0.53%)
TOPIX3,145.86(+15.71・+0.50%)
安値/高値43,050円/43,320円
ドル/円146円05銭〜146円28銭
プライム市場売買代金約3兆2,150億円
値上がり銘柄数1,120(71%)
値下がり銘柄数390(25%)
マザーズ指数+1.2%
VIX(米株ボラ)19.0
  • 米FOMCは政策金利据え置き、声明はハト派寄り
  • 米長期金利低下を受け、グロース株中心に買いが広がる
  • 為替は146円台前半で安定、輸出株を下支え
  • 原油価格は高止まり、資源株も堅調
  • 中国景気刺激策への期待がアジア株全体を押し上げ
  • 国内では政策関連銘柄やテーマ株に物色

解説ポイントと背景

  1. FOMCの結果と市場反応
    政策金利は据え置き、声明はハト派寄り。利下げ開始時期への期待が高まり、株式市場に追い風。
  2. 金利低下とグロース株買い
    米長期金利の低下を受け、半導体やハイテクなど金利感応度の高い銘柄に資金流入。
  3. 為替の安定と輸出株
    ドル/円は146円台前半で安定推移。自動車・機械など輸出関連株が堅調。
  4. 原油価格高止まりと資源株
    中東情勢や需給逼迫観測で原油価格は高止まり。資源関連株や商社株が買われる展開。
  5. 中国景気刺激策への期待
    中国政府の追加景気対策観測が強まり、鉄鋼・機械など中国向け需要の高い銘柄に買いが入る。
  6. 国内政策テーマ株の物色
    防衛、インフラ、再生可能エネルギーなど政策支援が見込まれる分野に資金が向かう。

櫻井英明の視点

  • 「金利は株価の重力。軽くなれば飛ぶ」
    FOMCのハト派姿勢は、グロース株にとっての重力を取り払う転換点。櫻井氏は、金利低下が未来志向の投資を呼び込むと強調。
  • 「為替が安定すれば、企業も投資家も攻めに転じる」
    ドル/円の安定は、企業業績の予測精度を高め、投資判断の土台となる。輸出企業にとっては安心感が増す局面。
  • 「資源株はインフレの盾にもなる」
    原油高はインフレ懸念と業績押し上げの両面を持つ。商社・エネルギー関連は“守りながら攻める”銘柄として注目。
  • 「中国がアクセルを踏めば、日本企業のエンジンが回る」
    中国の景気刺激策は、日本の鉄鋼・機械・電子部品などに直接的な恩恵をもたらす。外需連動型の銘柄に期待。
  • 「テーマ株は“国の意志”を映す鏡」
    防衛、インフラ、再エネなどの政策支援分野は、構造的成長ゾーン。短期物色ではなく、長期視点でのポートフォリオ構築を推奨。

注目セクター&銘柄

銘柄コード銘柄名注目理由
8035東京エレクトロン半導体製造装置需要の底堅さ
6954ファナック中国需要回復期待と円安メリット
8058三菱商事資源価格高止まりによる業績押し上げ
7011三菱重工業防衛・エネルギー関連事業の拡大

モデルポートフォリオ例

資産クラス銘柄例配分想定年利
高配当株8058、701130%約4.0%
REIT3283、895420%約4.5%
グロース株8035、695415%約8.0%
債券(ETF)国債ETF20%約1.5%
キャッシュ15%約0.1%

テクニカル分析

  • 日経平均サポート:43,050円
  • 日経平均レジスタンス:43,400円
  • ドル/円下値メド:145.95円
  • ドル/円上値メド:146.50円

投資戦略とリスク管理

  • 短期:FOMC後の金利低下を背景にグロース株中心の短期売買
  • 中期:輸出関連株・資源株・政策テーマ株の組み合わせ
  • リスク要因:米金融政策の不透明感、為替変動、地政学リスク

シナリオ別リスク・リワード

シナリオ内容影響
強気利下げ観測強化株高・円安進行
中立現状維持レンジ相場継続
弱気タカ派姿勢再燃株安・円高進行

今後のスケジュール

日程イベント内容
9/20Jリートファン in 高松
9/23IR&個人投資家応援イベント in 大阪
9/26日経投資IRフェア

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