9月9日の東京株式市場は、前日の米国株高や米長期金利の低下を背景に、幅広い銘柄で買いが先行しました。半導体やハイテク株を中心に上昇し、為替や商品市況の動きも相場を後押し。番組では、国内外のマーケット動向や注目セクター、今後のイベントを踏まえた投資戦略について解説が行われました。
配信元情報
番組名:ザ・マネー
タイトル:火曜日は今だから知りたい投資な世界(2025.09.09放送分)
URL:https://www.radionikkei.jp/themoney/
目次
マーケット総括
| 項目 | 数値/動向 |
|---|
| 日経平均株価 | 42,735円84銭(+250円12銭・+0.59%) |
| TOPIX | 3,102.18(+16.56・+0.54%) |
| 安値/高値 | 42,500円/42,780円 |
| ドル/円 | 146円05銭〜146円28銭 |
| プライム市場売買代金 | 約3兆1,050億円 |
| 値上がり銘柄数 | 1,080(68%) |
| 値下がり銘柄数 | 430(27%) |
| マザーズ指数 | +1.1% |
| VIX(米株ボラ) | 19.9 |
- 米国株高と米長期金利低下を受け、買い優勢でスタート
- 半導体・ハイテク株を中心に上昇
- 為替は146円台前半で安定、輸出株を下支え
- 原油価格は高止まり、資源株も堅調
- 中国景気刺激策期待がアジア株全体を押し上げ
- 週後半の米CPIを控え、短期筋は一部ポジション調整
解説ポイントと背景
- 米国株高と金利低下の追い風
前日の米株は主要指数が揃って上昇。米長期金利低下が株式市場全体のリスク選好を高め、日本株にも資金流入。
- 半導体・ハイテク株の上昇
金利低下局面でバリュエーションが見直され、半導体や電子部品などハイテク株に買いが集中。
- 為替の安定と輸出株
ドル/円は146円台前半で安定推移。為替差益期待が自動車・機械など輸出関連株を下支え。
- 原油価格高止まりと資源株
中東情勢や需給逼迫観測で原油価格は高止まり。資源関連株や商社株が堅調。
- 中国景気刺激策への期待
中国政府の追加景気対策観測が強まり、鉄鋼・機械など中国向け需要の高い銘柄に買いが入る。
- 米CPI控えた様子見
9/11発表の米CPIを前に、短期筋は一部ポジションを軽くする動き。物価指標次第で利下げ観測の強弱が変化。
出演者の視点
- 米国株高と金利低下は日本株にとって好環境
- 半導体・ハイテク株は金利動向に敏感
- 為替安定は輸出株に安心感を与える
- 資源価格高止まりはインフレ懸念と投資機会の両面
- 中国政策は日本企業の業績に波及効果大
注目セクター&銘柄
| 銘柄コード | 銘柄名 | 注目理由 |
|---|
| 8035 | 東京エレクトロン | 半導体製造装置需要の底堅さ |
| 6954 | ファナック | 中国需要回復期待と円安メリット |
| 8058 | 三菱商事 | 資源価格高止まりによる業績押し上げ |
| 7203 | トヨタ自動車 | 為替安定と海外販売の好調 |
モデルポートフォリオ例
| 資産クラス | 銘柄例 | 配分 | 想定年利 |
|---|
| 高配当株 | 8058、7203 | 30% | 約4.0% |
| REIT | 3283、8954 | 20% | 約4.5% |
| グロース株 | 8035、6954 | 15% | 約8.0% |
| 債券(ETF) | 国債ETF | 20% | 約1.5% |
| キャッシュ | ― | 15% | 約0.1% |
テクニカル分析
- 日経平均サポート:42,400円
- 日経平均レジスタンス:42,900円
- ドル/円下値メド:145.90円
- ドル/円上値メド:146.50円
投資戦略とリスク管理
- 短期:米CPI発表前のポジション調整
- 中期:金利低下局面でのグロース株・資源株の組み合わせ
- リスク要因:米金融政策の不透明感、為替変動、地政学リスク
シナリオ別リスク・リワード
| シナリオ | 内容 | 影響 |
|---|
| 強気 | 米CPI低下→利下げ観測強化 | 株高・円安進行 |
| 中立 | CPI横ばい | レンジ相場継続 |
| 弱気 | CPI上振れ→利下げ観測後退 | 株安・円高進行 |
今後のスケジュール
| 日程 | イベント内容 |
|---|
| 9/11 | 米CPI(8月分) |
| 9/12 | 米小売売上高(8月分) |
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