櫻井英明のかぶてつ(木曜)/投資トークと市場分析

夏の終わりを迎えた8月28日の東京株式市場は、季節感とゲーテの「光と影」の哲学を交えながら、トヨタやAI関連を中心に活発な値動きが見られました。またステーブルコインの認定第1号登録を巡る動きも注目され、市場の資金移動手段が大きく変わろうとしています。


配信元情報
番組名:ザ・マネー
タイトル:木曜日は櫻井英明のかぶてつ(2025.08.28放送分)
URL:https://www.radionikkei.jp/themoney/

目次


マーケット総括

項目数値/動向
日経平均株価(2:33)42,784円03銭(+262円76銭)
TOPIX(2:33)3,086.01(+16.28)
プライム市場売買高約12.2126億株
プライム市場売買代金約2兆9,157億円
値上がり銘柄数862(全体の53%)
値下がり銘柄数674
ドル/円147円10–11銭
マザーズ指数–2%超下落
VIX(米株ボラ)20台半ばまで上昇

解説ポイントと背景

  1. 夏の終わりムード
    8月28日は「夏の終わり」。季節の変わり目が投資家心理に影響し、利益確定売りと押し目買いが交錯。
  2. ゲーテの誕生日 “光と影” の哲学
    ゲーテ没後の光と影のサイクルを相場に当てはめ、「上昇と下落は永遠に交互に訪れる」との示唆を共有。
  3. トヨタ7月生産、過去最高更新
    世界生産は前年同月比+5.3%の846,771台。北米22.3%増、中国17.1%増で7月としての過去最高を記録。
  4. NVIDIA決算通過と警戒ムード
    時間外で5%超下落後、2.5%安で推移。好決算でもサプライズがなかったことで、利益確定売りが先行。
  5. 自社株買いを巡る論争
    小型上場企業の自社株買い提案に「成長戦略として疑問」の声。資本政策の一環か、過早な買い戻しかが焦点に。
  6. ステーブルコイン認定第1号登録
    資金決済法に基づく認定第1号が発生。企業間・国際決済の効率化に向け、決済の手数料低減・即時性が期待。

櫻井英明の視点

  • 季節と哲学を結びつけた「夏の終わり」「光と影」の対比
  • 技術革新と伝統産業の両輪としての自動車セクターの強さ
  • 資本政策のバランス:自社株買いと成長投資の狭間
  • 決済インフラ革新としてのステーブルコインの重要性
  • IR活動と教養の結合:地理歴史や法律知識が投資判断を深化させる

注目セクター&銘柄

銘柄コード銘柄名注目理由
5803富士倉前日比+5.18%高、インフラ関連の復調シグナル
5801古川電気工業+1.02%高、電力・インフラ整備需要が底堅い
7203トヨタ自動車+0.46%高、7月生産過去最高で国内外需要を強く反映
6857アドバンテスト+1.53%高、半導体製造装置の旺盛な投資マネー流入

モデルポートフォリオ例

資産クラス銘柄例配分想定年利
高配当株8411、831630%約4.0%
REIT3298、329720%約4.5%
グロース株443610%約8.0%
債券(ETF)国債ETF20%約1.5%
キャッシュ20%約0.1%

テクニカル分析

  • 日経平均サポート:42,300円
  • 日経平均レジスタンス:42,900円
  • ドル/円下値メド:147.00円
  • ドル/円上値メド:147.50円

(最新チャートを挿入してください)


投資戦略とリスク管理

  • 季節変動を念頭に:夏終盤~秋口の材料出尽くしリスクを回避
  • 資本政策の見極め:自社株買いと増配余力、成長投資の両立点を探る
  • 決済インフラ革新:ステーブルコイン導入の進展に注視し、国際送金リスクを低減
  • シナリオ別リスク・リワード
    シナリオ 内容 影響
    強気 米追加利下げ → 円安進行 輸出株買い、外資流入加速
    中立 現状維持 → レンジ相場続行 ミニマムボラ、横ばい圏
    弱気 利下げ見送り → 円高再燃 輸出株下落、リスク回避の逆流 今後のスケジュール 日程 イベント 9月20日 Jリートファン in 高松(高松センタービル) 9月23日 IR&個人投資家応援イベント in 大阪(梅田オーバルホール) 9月26日 日本経済新聞社主催 日経投資IRフェア

コメント

タイトルとURLをコピーしました