最先端の科学のニュースと、日本の未来の経済を支えるスタートアップへの資金供給に関する話題が注目を集めていますね😊。今年の「ノーベル賞の秋」が到来し、特に生理学・医学賞では、日本の研究者による「制御性T細胞」の発見という、人類の健康に不可欠な研究に光が当たりました。一方、金融界では、みずほFG系が未上場株に投資する投資信託を立ち上げ、これまでIPO(新規株式公開)に偏重していた日本のスタートアップ市場に、新たなマネーの経路を作ろうとしています。科学と金融の両面で、日本が未来に向けた布石を打つ最新の動向を詳しく解説していきます!
💰未上場株投信でスタートアップに新たなマネー供給
日本のスタートアップ市場の出口戦略は、長らくIPO(新規株式公開)が「ゴール」とされ、偏重されていることが課題でした。これに対し、金融機関は未上場企業への資金供給を多様化させる動きを見せています。
IPO偏重からの脱却:多様な出口戦略の必要性
日本のスタートアップ投資では、VCからの投資回収の約7割がIPOを選択するという特徴があります。この背景には、VCがファンド満期までに利益を回収するため、IPOの努力義務を課すといった日本独自の慣行がありました。
しかし、海外ではM&A(合併・買収)が主要な出口戦略であり、日本でもM&Aを成長の足がかりとする「スイングバイ上昇」や、投資家同士で株式を引き継ぐ「セカンダリー取引」など、多様な選択肢が重要視され始めています。経済産業省も、IPO偏重を改め、M&Aも選択肢に含めるよう促す契約ガイドラインの改定を進め、投資環境の国際標準化を急いでいます。
みずほFG系が未上場株に資金提供する投信を立ち上げ
こうした流れの中で、みずほフィナンシャルグループ(FG)系の金融機関が、未上場株に投資する投資信託を立ち上げる動きを見せています。
これは、個人や機関投資家からのマネーを、より成長ステージの早いスタートアップに流し込み、間接的な形で支援を可能にするものです。この新たな資金供給のチャネルができることは、IPOに至る前の段階にある新興企業にとって、大きな追い風となるでしょう。
ここがポイント👌
みずほFG系による未上場株投信の立ち上げは、スタートアップへの資金供給の多様化を意味し、IPO偏重という長年の課題を解決する具体的な一歩です。これにより、多くの個人マネーが、リスクを分散しながら日本のイノベーションを支援できる間接的な経路が生まれることが期待できます。
🔬ノーベル生理学・医学賞、免疫反応を司る研究に光
10月に入り、科学界では「ノーベル賞の秋」が到来しました。今年の生理学・医学賞では、日本人研究者である坂口志文氏らが、免疫システムの根本を理解する上で重要な発見をしたとして受賞しました。
坂口志文氏らの「制御性T細胞」の発見が受賞対象に
今回受賞対象となったのは、免疫反応を抑える役割を担う「制御性T細胞(Regulatory T cells)」に関する研究です。
制御性T細胞は、免疫が過剰に働きすぎないようにブレーキをかける役割を担っており、自己免疫疾患やアレルギー、そしてがんなどの治療法開発に大きく貢献しています。日本の研究者による基礎研究が、世界の医学に決定的な影響を与えた事例です。
研究力低下が懸念される日本の現状
ノーベル賞の受賞は喜ばしいニュースですが、近年、日本の科学研究力については懸念の声が上がっています。過去の受賞ラッシュは、主に1980年代から1990年代の研究環境の成果と言われていますが、2004年の国立大学法人化以降、運営費交付金の削減などで研究者が雑務に追われるようになったことが、研究力低下につながっているのではないかと指摘されています。今回の受賞は、こうした課題を抱える日本の研究環境に、改めて光を当てる機会となるでしょう。
ここがポイント👌
坂口志文氏らによる「制御性T細胞」の発見は、免疫システムの根本原理を解明し、現代医学に革命的な進歩をもたらしました。これは、日本の基礎研究の独創性を示すものです。一方で、この栄誉を機に、日本の研究力低下という構造的な課題に再び焦点を当て、若手研究者への支援や研究環境の改善を加速させる必要性が浮き彫りになりました。
🚨その他の注目ニュース:金融市場と政局
ビットコイン価格が史上最高値を更新
世界の金融市場では、代表的な暗号資産であるビットコイン価格が5日に急上昇し、初めて12万5000ドル台に乗せ、史上最高値を更新しました。この背景には、アメリカ連邦政府機関の一部閉鎖(政府閉鎖)に伴い、アメリカへの不信が広がり、無国籍資産とされるビットコインへの資金流入が続いていることがあります。
高市新総裁が執行部人事を協議
自民党総裁選で勝利した高市早苗新総裁は5日、党本部で麻生太郎最高顧問と会談し、党執行部の人事を協議したとみられています。高市氏は7日にも人事を決定する見通しで、「ワークライフバランスを捨てる」覚悟で政策推進に臨む姿勢が示されています。
ここがポイント👌
ビットコインの最高値更新は、米政府閉鎖という既存の政治・金融システムへの不安が、暗号資産というオルタナティブな資産に資金を呼び込む強い相関関係があることを示しています。また、高市新総裁の執行部人事は、保守回帰の流れと党内バランスを反映したものとなるか、政権の最初の試金石として注目されます。
この記事をまとめると…
- みずほFG系が未上場株に投資する投資信託を立ち上げ、IPO偏重を是正し、日本のスタートアップに多様な資金を供給する動きが加速しています。
- ノーベル生理学・医学賞では、坂口志文氏らが、免疫反応を抑制する「制御性T細胞」の発見で受賞し、日本の基礎研究の独創性に光が当たりました。
- ビットコインが史上最高値を更新し、高市新総裁が麻生氏と党執行部人事を協議したことなどが報じられています。
配信元情報
- 番組名:ながら日経
- タイトル:みずほFG系が未上場株投信 新興企業にマネー供給、ノーベル生理学・医学賞に坂口志文氏ら 免疫反応抑える制御性T細胞
- 配信日:2025-10-07


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