ザ・マネー(水曜)視界良好!/杉村商店の投資トーク

9月10日の東京株式市場は、米国株高や米長期金利の低下を背景に、幅広い銘柄で買いが先行しました。杉村商店の杉村氏は、足元の相場環境を「外部環境の追い風と国内テーマの融合」と表現し、個別銘柄やテーマ株の動き、国際情勢や政策の影響について多角的に解説しました。


配信元情報
番組名:ザ・マネー
タイトル:水曜日は視界良好!杉村商店(2025.09.10放送分)
URL:https://www.radionikkei.jp/themoney/

目次


マーケット総括

項目数値/動向
日経平均株価42,890円45銭(+154円61銭・+0.36%)
TOPIX3,112.84(+10.66・+0.34%)
安値/高値42,720円/42,950円
ドル/円146円12銭〜146円35銭
プライム市場売買代金約3兆1,080億円
値上がり銘柄数1,040(65%)
値下がり銘柄数460(29%)
マザーズ指数+0.6%
VIX(米株ボラ)19.8
  • 米国株高と米長期金利低下を受け、買い優勢でスタート
  • 輸出関連株や景気敏感株が堅調
  • 為替は146円台前半で安定、輸出株を下支え
  • 原油価格高止まりで資源株も堅調
  • 中国景気刺激策期待がアジア株全体を押し上げ
  • 米CPI発表を翌日に控え、短期筋は一部ポジション調整

解説ポイントと背景

  1. 米国株高と金利低下の追い風
    米主要株価指数が上昇し、米長期金利低下が株式市場全体のリスク選好を高め、日本株にも資金流入。
  2. 輸出関連株の堅調さ
    ドル/円は146円台前半で安定推移。為替差益期待が自動車・機械など輸出関連株を下支え。
  3. 景気敏感株への物色
    世界景気の持ち直し期待から、鉄鋼・商社・機械など景気敏感株に買いが入る。
  4. 原油価格高止まりと資源株
    中東情勢や需給逼迫観測で原油価格は高止まり。資源関連株や商社株が堅調。
  5. 中国景気刺激策への期待
    中国政府の追加景気対策観測が強まり、鉄鋼・機械など中国向け需要の高い銘柄に買いが入る。
  6. 米CPI控えた様子見
    9/11発表の米CPIを前に、短期筋は一部ポジションを軽くする動き。物価指標次第で利下げ観測の強弱が変化。

杉村氏の視点

  • 米国株高と金利低下は日本株にとって好環境
  • 輸出関連株は為替安定が追い風
  • 景気敏感株は世界景気回復期待で注目
  • 資源価格高止まりはインフレ懸念と投資機会の両面
  • 中国政策は日本企業の業績に波及効果大

注目セクター&銘柄

銘柄コード銘柄名注目理由
7011三菱重工業防衛・エネルギー関連事業の拡大
8058三菱商事資源価格高止まりによる業績押し上げ
7203トヨタ自動車為替安定と海外販売の好調
5401日本製鉄中国需要回復期待と鉄鋼価格の底堅さ

モデルポートフォリオ例

資産クラス銘柄例配分想定年利
高配当株8058、720330%約4.0%
REIT3283、895420%約4.5%
グロース株7011、540115%約8.0%
債券(ETF)国債ETF20%約1.5%
キャッシュ15%約0.1%

テクニカル分析

  • 日経平均サポート:42,700円
  • 日経平均レジスタンス:43,000円
  • ドル/円下値メド:145.95円
  • ドル/円上値メド:146.50円

投資戦略とリスク管理

  • 短期:米CPI発表前のポジション調整
  • 中期:輸出関連株・景気敏感株・資源株の組み合わせ
  • リスク要因:米金融政策の不透明感、為替変動、地政学リスク

シナリオ別リスク・リワード

シナリオ内容影響
強気米CPI低下→利下げ観測強化株高・円安進行
中立CPI横ばいレンジ相場継続
弱気CPI上振れ→利下げ観測後退株安・円高進行

今後のスケジュール

日程イベント内容
9/11米CPI(8月分)
9/12米小売売上高(8月分)

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