9月8日の東京株式市場は、米国の雇用統計発表を受けた利下げ観測の高まりや、為替・商品市況の変動を背景に、幅広い銘柄で買いが先行しました。番組では、コモンズ投信・飯哲郎社長とHスクエア・佐藤隆次氏を迎え、株式・為替・国際情勢・テーマ株の現状と今後の展望を多角的に解説しました。
配信元情報
番組名:ザ・マネー
タイトル:月曜日は内田まさみのマーケットホールインワン(2025.09.08放送分)
URL:https://www.radionikkei.jp/themoney/
目次
マーケット総括
| 項目 | 数値/動向 |
|---|---|
| 日経平均株価 | 42,485円72銭(+312円45銭・+0.74%) |
| TOPIX | 3,085.62(+18.54・+0.60%) |
| 安値/高値 | 42,210円/42,520円 |
| ドル/円 | 145円88銭〜146円05銭 |
| プライム市場売買代金 | 約3兆1,240億円 |
| 値上がり銘柄数 | 1,052(66%) |
| 値下がり銘柄数 | 456(28%) |
| マザーズ指数 | +0.8% |
| VIX(米株ボラ) | 20.3 |
- 米雇用統計が市場予想を下回り、米利下げ観測が強まる
- 米長期金利低下を受け、グロース株中心に買いが広がる
- 円高方向への振れが一時的に輸出株の重しに
- 原油価格は高止まり、資源株は堅調
- 中国景気刺激策への期待がアジア株を下支え
- 週半ばの米CPIを控え、短期筋はポジション調整も
解説ポイントと背景
- 米雇用統計と利下げ観測
8月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を下回り、失業率が上昇。FRBによる早期利下げ観測が強まり、株式市場に追い風。 - 金利低下とグロース株買い
米長期金利の低下を受け、ハイテク・半導体など金利感応度の高い銘柄に資金流入。日本市場でも関連株が上昇。 - 為替の変動と企業業績
ドル/円は一時145円台後半まで円高方向に振れ、輸出企業の株価に調整圧力。一方で輸入コスト減を好感する内需株は堅調。 - 原油価格の高止まりと資源株
中東情勢の緊張や需給逼迫観測で原油価格は高止まり。資源関連株や商社株が買われる展開。 - 中国景気刺激策への期待
中国政府が追加の景気刺激策を示唆。鉄鋼・機械など中国向け需要の高い銘柄に買いが入る。 - 今週の重要イベント前の調整
9/11発表の米CPIを控え、短期筋はポジションを軽くする動き。物価指標次第で利下げ観測の強弱が変化する可能性。
出演者の視点
- 米雇用統計の弱さは株式市場にとって短期的にはプラス材料
- 金利低下局面ではグロース株優位が鮮明
- 為替変動はセクター間の明暗を分ける
- 資源価格の高止まりはインフレ懸念と投資機会の両面を持つ
- 中国政策は日本企業の業績に波及効果大
注目テーマ
- 米利下げ観測とグロース株の上昇余地
- 原油価格高止まりと資源株の投資妙味
- 中国景気刺激策と関連銘柄の動向
今週の注目イベント
| 日程 | イベント内容 |
|---|---|
| 9/11 | 米CPI(8月分) |
| 9/12 | 米小売売上高(8月分) |
| 今週 | 国内主要企業決算 |
為替・国際情勢の視点
- ドル/円は145円台後半〜146円前後で推移
- 米金利低下が円高圧力となる一方、日米金利差は依然大きい
- 原油価格は中東情勢を背景に高止まり
- 中国の景気刺激策がアジア株全体を下支え
投資戦略とリスク管理
- 短期:米CPI発表前のポジション調整
- 中期:金利低下局面でのグロース株・資源株の組み合わせ
- リスク要因:米金融政策の不透明感、為替変動、地政学リスク
シナリオ別リスク・リワード
| シナリオ | 内容 | 影響 |
|---|---|---|
| 強気 | 米CPI低下→利下げ観測強化 | 株高・円安進行 |
| 中立 | CPI横ばい | レンジ相場継続 |
| 弱気 | CPI上振れ→利下げ観測後退 | 株安・円高進行 |

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